池田活版印刷所便り_Blog

紙ものクリエーターmojinoondoさんとコラボ始めました。活版印刷大好きなmojinoondoさんはideaいっぱいです。イラストはオリジナルの草花。優しくしなやかです。活字に力がこもります。他にも新商品がたくさんあります。これからどんなことが出来るようになるか楽しみです。

しかし、受け継いだ活版印刷の仕事も脈々と続けています。3枚複写の伝票を本日納品します。昨日から長3封筒を刷り始めました。一枚一枚の手差して2000枚、ボチボチやろう🎵町内の若宮神社の御札と形代(かたしろ)も印刷します。その後、ミツマタと竹と椿の和紙の名刺印刷が待っています。いろんなお仕事をいただいてありがたいです。DSC 3901

7月になりました。1年の半分が終わりましたね。庭の花は、暑さに負けず、シャキーンと立って、涼しさをも放っているようです。去年はアバカンサスは2つ花をつけたのですが、ことしは4つ咲きました。このまま増えていくのが楽しみです。

今日は、お得意様の納品書3枚複写の版を組みました。罫線がいっぱいです。PCなら直ぐに出来そうですが、活版印刷ではややこしいのです。5号2倍半四分とか、14倍半の罫を引き出しから見つけて並べます。頭と手を使いますので、ぴったり角が合ったときは思わずヨシ!と声が出ます。まだまだ一人前にはなれませんが、活版印刷に携わっていた人たちの技術の高さに脱帽です。

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     英字の活字を縦に並べるのは、至難の技でした。それは、センチュリーオールドの活字の幅が違ったからです。mは広いけど、iは狭いのです。計算上は左右に同等に込めものや紙を詰めていくとできるはずだったのですが、できたと思って機械にかけると、動いてしまい、活字が曲がったり折れたりして何度やり直したことか。緩かったのです。😭

   そんな時、馴染みの印刷屋の社長さん。「そらあ、一生かかったっちゃでけんばい。金はかかるばってん、全角になおしなっせ。そるがよかばい、」とアドバイス。目からウロコ👌経験の浅い者には、思い付かなかったことでした。有難い❗

   数を数えて、築地活字さんに早速注文しました。その活字が今日到着。「跋」や「あとがき」の中の英字も全部安心の全角に直しました。版が落ち着いてどっしりしています。銀色に光る活字がきれいです。一回機械にかけると真っ黒になります。

明日、印刷します。

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あっという間に7月中旬になりました。工場は、クーラーと扇風機がガンガン回っています。それでも汗が流れ落ちます。

商工会の封筒、観光協会の名刺を納品したところです。俳句集の目次印刷に取りかかっていますが、幅の違う英字を縦に並べるのが難しく、歪んだり、活字が折れたりして暗礁に乗り上げています。お客様には、満足していただきたいので、午後から版を組み直してみるつもりです。

観光協会の活版コード

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今日から7月。1年の半分が終わりました。

活版印刷の機械のご機嫌を取りながら、何とか131年目の半分が終わりました。笑い話のようですが、機械の大切な部品の竹や糸を補強したり、手探りで怪しいところを触ったり。最後に穴という穴全部に油を差したら、また元気を復活させました❗まだ、現役で頑張ってねと声をかけました🎵DSC 2648