池田活版印刷所便り_Blog

何時の頃からか、我が家にあった断裁機。子どもの私はハンドルをくるくる回す手伝いをしていました。両手に持って勢いづけて力一杯回すと、刃が上からグーッと降りてきてザーッと一気に切れます。切り口のきれいなこと。切り取ったぴらぴらの紙を両手に持って、踊っていたのをふっと思い出しました。

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年に1回、俳句会の短冊作成の御仕事をします。500枚10束のご注文です。小さな断裁機では、時間が掛かるし、切り口がどうしても綺麗にそろわないので、500枚は楽に切れる時代物の断裁機を使います。横巾は約130センチ、高さは私の背位あります。熊本地震では、活字がほとんどの落ちましたが、この断裁機はびくともしませんでした。仕組みはシンプルで、鋳物の豪快さといろいろな音のミックスが楽しいこの機械が大好きです。今日はちょっと筋肉痛ですが、納品できました。

 

先日、活版印刷体験にお二人ご来店されました。

工場に入ったとたん、目を丸くして辺りを見回しておられました。古いものばかりですが、お客様には新鮮に写ったようです。あ〜匂いかいい……インクの匂いです。機械にも興味をもたれ、すごーいの連発でした。

あらかじめ作りたいものを考えて来られたので、スムーズに作業に入られました。活字を探すのに少し時間がかかりましたが、ちょっと説明しただけで、すぐ理解され手が動いていました。頭を使いますね……めっちゃ楽しい❗

あっという間の2時間でしたが、満足しました❗楽しかったです❗また、友だちと来ます❗と言って、作文を大雪にバッグに入れられました🎵

非日常を味わうのに、活版印刷はもってこいかもしれません。DSC 2617

あっという間に6月。今日は、しとしと雨の一日でした。紫陽花が鮮やかに工場の入り口を飾っています。

Y様のご注文は、特Aクッションのお名刺紙に社名をアルファベットの空押しにして、今まで見たことのないお洒落なデザインです。社員様全員分を200枚ずつ。何回も打ち合わせをして、今日からやっと印刷に取りかかり始めました。緊張します。「ここぞという時に出す名刺」とおっしゃっていました。 

前回の恐竜ですが、コースターに印刷してみました。場が和みそうな楽しいグッズが出来ました🎵

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