1月初旬に活版印刷で結婚式の招待状を作りたいとお二人で来られました。私の古い感覚の招待状のイメージとは全く違い、若い二人が力を合わせて考えられた文章やデザインは温かく上品でした。カードの表に活版コードを入れたい、その中に「祝」を赤文字でというご希望でした。土曜日毎に来店されたので、打ち合わせが入念に出来てよかったと思いました。
紙は厳選されたものを持参されました。クリーム色で、カードと、内カードと、封筒の三点セットです。落ち着いた色で、爽やかさと華やかさのあるお二人にお似合いの紙です。
活版印刷でよかった、と喜んでもらえるように微調整を繰り返して印刷をし上げました。赤の「祝」は手押しです。歪まないようにかすれないように細心の注意を払って、二人が幸せになられますようにと祈りながら押しました。
納品の日。
「可愛い💠」「凄い❗」の第一声にホッとしました。祝の赤がとてもいい、書体が違うのがいい文字の組み合わせがすごくいい、理想どおり、プリンターで出すのと全然違う、もう人にあげたくないなど、満足されたようでした。
世界に一つだけの招待状になりました。こんなに思いの込められたものが出来て嬉しいです。活版印刷は視覚と触覚で楽しめるんですね。
嬉しいお言葉、ありがとうございました。
お二人に幸あれ。