何時の頃からか、我が家にあった断裁機。子どもの私はハンドルをくるくる回す手伝いをしていました。両手に持って勢いづけて力一杯回すと、刃が上からグーッと降りてきてザーッと一気に切れます。切り口のきれいなこと。切り取ったぴらぴらの紙を両手に持って、踊っていたのをふっと思い出しました。
年に1回、俳句会の短冊作成の御仕事をします。500枚10束のご注文です。小さな断裁機では、時間が掛かるし、切り口がどうしても綺麗にそろわないので、500枚は楽に切れる時代物の断裁機を使います。横巾は約130センチ、高さは私の背位あります。熊本地震では、活字がほとんどの落ちましたが、この断裁機はびくともしませんでした。仕組みはシンプルで、鋳物の豪快さといろいろな音のミックスが楽しいこの機械が大好きです。今日はちょっと筋肉痛ですが、納品できました。