3月9日 10日は、第3回ミフネ古本市が開かれました。同時に活版印刷も協賛で出店しました。お天気がよくて人の波が途絶えることなく大盛況でした。こんなに本好きの方がいらっしゃるんだと嬉しくなりました。
当店も活版女子部の可愛くて繊細な活版グッズが大好評でした。カードやメモ帳 お手紙セット、活字みくじなどを購入されていました。私は手キンを出張させて(会場が隣り合わせなので) ガッチャンと栞作り の体験をしてもらいました。3枚の紙を選んでもらい、ローラーを動かして1 2 3で力を込めます。皆さんそうっと印刷した紙を取り上げて「すごい」「かわいい」と笑顔になられます。本に挟まれる栞を想像しました。
もうひとつの体験が「活字アソビ」です。ご苦労様の活字たちに最後のお仕事と旅立ちを見守ろうと思いました。使えない活字たちがお客さまの手によって再び活躍する場に登場して、静かに対話する時間を与えられる、素敵なことだと思いませんか?子どもたちは頭をかかえたり、消ゴムで消したりとちょっと悩んでいました。旧字体の文字もあってスマホで検索される方もおられます。連想する言葉を考えることは楽しいことです。お客様は、久しぶりに字を書いたと感慨深げ。偶然に手に取った文字と対峙する時間がとてもよかったと静かに時間が流れました。使われた6本の活字はお土産です。ありがとう、行ってらっしゃーい。
今回は工場(こうば)見学の時間を取りました。大勢のお客さまが来られ驚きました。活版印刷の概要、工場内の説明、マークやコースターの体験、組版の実演。関心をもって見られていて緊張しましたが、いい機会になったと思いました。