今日は、師匠の肥後印刷の社長さんに機械の調整をしていただきました。60年位前の大型平台印刷機。
既に製造中止で部品もなく、機械に詳しい人がいない中で、何とか今まで動いてきたのが奇跡的だと思います。機械の音に耳を済ませて、油を指してなだめながらやって来ました。しかし、部品の磨耗、ローラーの磨耗は深刻です。鉄工所で作ってもらう、ローラーのまきなおしをする、と解決法はありますが、時間がかかり料金も高額になると聞いて躊躇しておりました。ローラーは痩せて細くなっているから、版にインキがつかないのです。そこで、師匠はローラーが乗っている所を1ミリ削るとローラーが下がってインキがつくとアドバイス。納得しました。早速同級生の村山さんに来てもらい事情を話すと快諾。その日のうちに6本の部品が低くなりました。同級生ってありがたいです。
師匠は何十年も印刷一筋に生きてこられたので、そこには創意工夫がありました。諦めない、考える、繰り返しやってみる、そして、機械を愛しておられる。「機械は嘘つかんですもんな」と厳しい目と確かな技術で機械に向き合うことを教えてくださいました。
とはいえ、機械音痴の私には理屈がわかりません。そして、今日、長時間にわたって機械の調整をしてくださいました。終わらなかったので「明日、また来るね。」と。機械が元気になって、調子よく印刷できる日はもうすぐのようです。
私と活版女子ななさんが力を合わせてやったことは、ローラーの洗浄。重い10本のローラーを外して油で洗う。きれいになりました。金ローラーは、光っています。可愛がろう、機械を🎵