ごあいさつ

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池田活版印刷所 代表:吉田典子

 初代曾祖父池田萬太郎は、文明開化の潮流に乗って明治23年(1890年)現在地で活版印刷所を創業いたしました。その後130年間、幾たびかの自然災害や戦禍に耐えて活版印刷一筋に取り組んで参りました。地域の皆様のご支援とご愛顧のおかげで今日に至っております。デジタル社会の中で、古い印刷技術の活版印刷は不自由さがたくさんありますが、よさもたくさんあります。それは、デジタル印刷と比べると文字が力強く、印圧による凹凸やインキのかすれなどから味わいのある表現になり感性を刺激します。活字の組み合わせを工夫することで、独自の世界を生み出すことができます。当店は、小ロットでも可能で、女性特有のしなやかさときめ細やかさでお客様の要望を十分に応えることができます。

 全国的に活版印刷の衰退は否めませんが、私どもはその130年の歴史と印刷技術を確実に継承し、創意工夫を凝らしてお客様の暮らしに温もりを感じていただけるような、新しい時代に呼応した活版印刷物を提供して参ります。「温故知新」古くて新しい活版印刷を目指します。2016年熊本地震の時にボランティアの方々からいただいた言葉「工場の中は宝の山ですよ」「周回遅れのトップランナーですよ」を胸に刻んで日々精進して参ります。

 皆様のご来店を心からお待ち申し上げます。

会社概要

会社名 池田活版印刷所 
letter press Ikeda
代表者 吉田典子
所在地 〒861-3207
熊本県上益城郡御船町御船795
電話番号 096-282-0069
営業時間 9時~17時 休/土日祝 ※但し応相談可
設立 1890年設立
事業内容 印刷全般
従業員数 2人

池田活版印刷所の歴史

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曾祖父池田萬太郎が明治23年(1890年)当地で創業

御船町は上益城郡の中心地であったため、官公庁が多かったので印刷物の需要が多く、地域の皆様に印刷物の利便さを伝えることができた。

祖父2代目池田新蔵は、印刷所を発展させると共に、町議になって御船町の発展に大きく貢献した。

父3代目池田典次は、太平洋戦争から帰還後、活版印刷所を継承した。需要が多くなったので新しい印刷機械を導入して盛況を収めた。

母4代目池田ハルは、夫典次の他界後、昭和46年(1971年)より活版印刷所を継承した。昭和時代は大変需要が多く大盛況だったが、次第に印刷の進化に追い付かなくなった。しかし、地域の皆様に愛され「正確で速い」印刷物を提供することができた。

平成27年(2015年)公務員を定年退職した吉田典子が家業を継承して5代目となり、現在に至っている。