池田活版印刷所便り_Blog

2023.6.22 短歌が瑞々しい

我が御船町出身の歌人、河野裕子さんの歌碑が建立されました。

DSC 4496  宮中歌会始の選者を務められ、与謝野晶子さんに並ぶ実力者で大変有名な方です。亡くなられましたが、河野裕子さんの短歌をこよなく愛される方々の支えがあり、この度御船町役場の敷地内に立派な歌碑ができました。

恥ずかしながら私は河野裕子さんのことは全く知りませんでした。おそらく町民もほとんど聞いたことがなかったと思います。

しかし、小さな御船町の中で脈々と短歌を勉強しておられた会があり、その会が中心となって河野裕子さんを顕彰する会が発足したのです。そのお世話をなさる方と知り合い、短歌の素晴らしさに目覚めました。短歌が日常的にあるもので、河野裕子さんについて知る機会が増えました。

私にできることは何かと考えました。まず、町民に広く河野裕子さんのことを知ってほしいということ。また、除幕式当日は講演会があるので県内外からたくさん集まられそう。ならば、お祝いの気持ちを込めて、河野裕子さんの代表作をカードに活版印刷をして、参加者に配ることにしました。

活字が言葉を際立たせていると感じました。上手く言えませんが、短歌が生きているような、そこにあるような不思議な感覚です。皆さん、喜んで受け取ってもらえ、私は幸福感を味わいました。短歌の世界を覗いてみようかと思いました。

昨年は俳句集を印刷しました。言葉の深み?を表現するのに活版印刷は最適だと自覚しました。